共同研究

極域科学データを利用したデータ活動、データサイエンスに関する共同研究を推進しています。

昭和基地宇宙線観測データのためのリアルタイム・アーカイブシステムの構築

加藤 千尋信州大学

本研究の目的は、南極昭和基地での宇宙線観測データをデータベース化し,解析および公開を容易に行うための環境を構築することにあります。データ転送と一次処理の自動化アルゴリズムの開発と実装,データベースサーバの構築を行うことにより、データフォーマットが解析に容易なものになり,直接科学解析に利用できるデータが整備されることが期待されます。

南極昭和基地での宇宙線観測データ

南極インフラサウンド観測データ収録公開システムの構築

山本 真行高知工科大学

本研究の目的は、南極昭和基地周辺に構築済および構築中のインフラサウンド(超低周波音)の多地点アレイ観測データに基づき、大気-氷雪-海洋が複雑に絡み合う極域環境をモニタリングすること及びその環境変化を捉えることにあります。インフラサウンド長期観測データをアーカイブし、周波数解析等の1次解析データを準リアルタイムで実施・保管しつつ、過去数年のデータのアーカイブ完成を目指します。これらのアーカイブデータを基に、地震観測や大気観測など既存データセットとの比較研究を長期的視点で進め、地球温暖化等の長期的気候変動の兆候を長周期音波データによって捉えるような研究成果が期待されます。

昭和基地インフラサウンド観測データアーカイブ

公募型共同研究一覧

国際連携

極域科学データに関する様々な国際コミュニティとの連携を進めています。

(1) 国際戦略アドバイザー招へい
(2) 国際シンポジウム開催
(3) 南極データマネジメント委員会(SCADM)への参画

国際戦略アドバイザー招へい
【2023年度】
・招へい者:Kassim S. Mwitondi氏
・所属/職名:Sheffield Hallam University・Senior Lecturer
・招へい期間:2023年11月20日~12月18日
令和5年度ROIS国際戦略アドバイザー(区分A;短期)として招へいし、データサイエンスの専門家として滞在期間中にROIS-DS及びPEDSCの運営、並びにデータサイエンス推進に関する助言を頂きました。また日本学術会議で開催した国際シンポジウムDSWS-2023での発表・座長を担当しました。
活動報告書

・招へい者:Juanle Wang氏
・所属/職名:Institute of Geographic Sciences and Natural Resources Research,Chinese Academy of Sciences・Professor
・招へい期間:2023年12月12日~12月16日
令和5年度ROIS国際戦略アドバイザー(区分A;短期)として招へいし、滞在期間中にROIS-DS及びPEDSCの運営、並びにアジアにおけるオープンサイエンスに関連したデータガバナンスについて、及び世界データシステム(WDS)の関連活動の連携に関する助言を頂きました。また日本学術会議で開催した国際シンポジウムDSWS-2023での発表・座長を担当しました。
活動報告書

・招へい者:Yubao Qiu氏
・所属/職名:Aerospace Information Research Institute, Chinese Academy of Sciences・Professfor
・招へい期間:2023年12月11日~12月23日
令和5年度ROIS国際戦略アドバイザー(区分A;短期)として招へいし、滞在期間中にROIS-DS及びPEDSCの運営、並びにGEO寒冷地プロブラム(GEO Cold Regions Initiative)での活動連携に関して意見交換を行いました。また日本学術会議で開催した国際シンポジウムDSWS-2023での発表・座長を担当しました。
活動報告書

【2022年度】
・招へい者:Johnathan Kool氏
・所属/職名:Australian Antarctic Division, Australian Antarctic Data Centre Manager
・招へい期間:2022年9月25日~10月22日
2022年度情報・システム研究機構(ROIS)の戦略プログラム「国際戦略アドバイザー」にPEDSCから申請をし採択されましたので、「オーストラリア南極データセンター」マネージャのジョナサン・クール氏を招へいし、様々な打合せを行い、貴重な助言・提言を頂きました。

10月6日の「PEDSC strategic meeting」時の記念写真
(中央:Johnathan Koolさん、左から3人目:荒木弘之DS施設長)
滞在中の打ち合わせ日程表
DS施設からのプレスリリース
帰国後に作成して頂いた活動報告書

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国際シンポジウム開催
【2023年度】
・集会名:International Symposium on Data Science 2023 (DSWS-2023)
     - Building an Open-Data Collaborative Network in the Asia-Oceania Area -
・開催日:2023年12月11日~15日
・開催場所:日本学術会議(ハイブリッド開催)
・参加者総数:394名(国内250名、海外144名),うち対面124名,オンライン270名;海外からの対面56名,海外から計37か国
・総発表件数:85件、セッション数10
・WEBページ:[DSWS-2023] International Symposium on Data Science 2023, 日本学術会議
【2020年度】
・集会名:International Symposium on Data Science 2020 (DSWS-2020)
     "Global Collaboration on Data beyond Disciplines"
・開催日:2020年9月23日~25日
・開催場所:オンライン会議
・参加者:412 名(海外:45か国 287名 、国内125 名(ROIS外74 、内51))
・発表:72件; セッション数 7
・WEBページ:[DSWS2020] International Symposium on Data Science 2020
【2018年度】
・集会名:International Workshop on Data Science 2018 (DSWS-2018)
     - Present & Future of Open Data & Open Science -
・開催日:2018年11月12日~15日
・開催場所:三島市民文化会館
・参加者:120名(含:海外10名:米国1、英国2、豪州1、インド1、バングラデッシュ1、中国2、韓国2)
・発表:口頭38件、ポスター20件
・WEBページ:
 International Workshop on Data Science 2018
 DSWS2018_一般講演会「暮らしの中のデータサイエンス」開催
【2017年度】
・集会名:International Workshop on Sharing, Citation and Publication of Scientific Data across Disciplines
・開催日:2017年12月5日~7日
・開催場所:国立極地研究所・講義室、国立国語研究所・多目的会議室、DS施設・データサイエンス棟
・参加者:73名:ROIS内35名、ROIS外38名(海外8名:米国、英国、豪州、カナダ、ベルギー)
・発表:口頭33件、ポスター10件
・WEBページ:
 International Workshop on Sharing, Citation and Publication of Scientific Data across Disciplines
 International Workshop on Data Science 2017
 DSWS2017_分野を超えた科学データの共有・引用・出版に関する国際ワークショップ

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南極データマネージメント委員会(SCADM)への参画
 世界学術会議(International Science Council; ISC)の下の南極科学委員会(Scientific Committee on Antarctic Research; SCAR)には南極データマネージメント委員会(Standing Committee on Antarctic Data Management; SCADM)が設けられており、南極域のデータ管理・公開についての議論を行い、極域のデータ関連活動に関する意見・情報交換をしています。SCARのデータポリシーを、「データと情報に関するマネージメント戦略(Data and Information Management Strategy;DIMS)」として策定しています。
 SCADMから南極観測に関係する各国に対しては、南極域で取得されたデータの公開・利用の窓口となるナショナル南極データセンター(National Antarctic Data Center; NADC)の設立が求められています。2年に一度開催されるSCAR総会での開催を含めて、年1回の割合で対面による会議を行うと共に、最近はオンラインによる月例会合(SCRUM)により、緊密な情報交換をしています(例えば、2022年度は計11回)。

 日本からは極域環境データサイエンスセンター(PEDSC)がNADCとして位置付けられており、SCADMへ参画して積極的に活動をしています。NADCの活動として、独自のポータルサイト(極域学術データベース等)を通して、日本の両極域での観測活動やデータに関する情報(メタデータ)を公開しています(http://scidbase.nipr.ac.jp/)。
 そこに登録された情報は、アメリカ航空宇宙局(NASA)の汎地球変動データベース(Global Change Master Directory; GCMD)内の南極マスターディレクトリー(Antarctic Master Directory; AMD)や北極マスターディレクトリー(Arctic Master Directory)にも同時に登録されています。AMD/GCMDには、SCADM各国のメタデータが全て集約され、データ共有や相互利用に役立っています。

 さらにSCADMの関連活動として、ISC下の国際北極科学委員会(International Arctic Science Committee; IASC)や世界データシステム(World Data System; WDS)等と連携して、極域データに関連した国際シンポジウム(極域データフォーラム;Polar Data Forum; PDF)を、2013年以降継続して開催してます。PEDSC(その前身の極域データセンター(Polar Data Center; PDC)を含む)は、第1回(2013年、東京・国立科学博物館)の主催をはじめ、現在までPDFの開催・運営に継続して携わっています。

《主なリンク先》
南極データマネージメント委員会(SCADM)
極域データフォーラム(PDF)


SCADM会議の様子


極域データフォーラム(第1回)・SCADMを主催(2013年)
参考:極域データ活動の国際連携:最近の話題, 極地, 118, 38-42, 2024

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