活動

極域科学データの処理、解析、保管、共有、公開、共同利用についての活動支援を行います。

活動内容

対象とするデータ

極域環境データサイエンスセンターが取り扱うデータは、南極域、北極域での科学観測・研究活動によって取得された全ての分野のデータになります。
両極域では、国立極地研究所(極地研)を中心に、超高層、大気、海洋、雪氷、地学、生物など様々な分野の観測・研究が行われていて、様々な媒体に記録されたデジタルデータや、採取されて保管された試料系データなど、多種多様なデータが取得されています。
それらのデータは、取得後に、様々な処理、解析、分析をされ、物理的に意味のあるデータとなった後に、それらを基にした科学的な成果が生み出されます。
信頼される科学的成果を生み出すためには、データの信頼性が確保される必要があります。そのためには、データが確実に保管されていて、失われたり、劣化したり、改ざんされたりしないこと、そのデータが誰にでも利用可能で、同じ科学的成果の再現性が保たれること、などが求められます。
また一方で、地球環境変動のような研究では、多分野の多種多様なデータを同時に用いることによって初めて新しい成果が生み出される、ということもあります。その場合は、様々なデータの所在情報、属性情報などのメタ情報(メタデータ)を統一的に扱う必要があります。
また、ある分野のデータが、予想も出来ない分野に応用され、予想もされない新しい成果や価値が生み出される、ということもあります。そのためには、そのデータの公開性や所在の分かり易さが重要になります。
当センターでは、こうした、極域科学データの、処理、解析、保管、共有、公開、共同利用、についての活動支援を行います。

極域環境データサイエンスセンターの活動

これまでのデータ活動の現状

1957年に南極昭和基地が設置され、日本の南極観測が開始されて以降、60年にわたる極域科学観測・研究の歴史の中で、様々なデータが蓄積され、分野毎に様々なデータベースが作成されてきています。そうしたデータ活動は、各分野の担当者や担当チームに任され、マンパワーやハード面、ソフト面の資源などにばらつきがあり、分野毎に、データ処理、データベース化、データ公開の進み方にばらつきがあるのが現状です。また、極域科学全分野を見渡せるような統一的なデータベースがなく、分野横断的な検索や利用、分野外からのアクセスなどが非常に難しいのも現状です。
一方で、極地研の「学術データベース」や、北極データアーカイブシステム(ADS)」、「大学間連携超高層大気全球観測ネットワーク(IUGONET)」データベースシステム、など、多分野の多種多様なデータを扱うためのデータベースシステムも開発されてきていますが、それぞれ開発の目的や背景が異なり、それぞれに特化されたシステムとなっていて、極域科学データ全体について、総合的な検索、可視化、解析が行えるような統合的なデータベースシステムの設計や構築はなされていないのが現状です。

当センターの活動計画

このような現状や要請を踏まえて、当センターでは、情報・システム研究機構(ROIS)としての法人第三期計画期間の平成33年度までの間に、以下のような項目のデータ活動を進めることを計画しています。

  1. 極域科学分野全体を横断的に俯瞰出来るような総合的な仕組み(統合データベース)の構築
  2. 現在あるデータベースシステム(学術データベース、ADS、IUGONETなど)の充実化と相互運用化の促進
  3. 各分野の時系列データのデータベース化、公開の促進
  4. 各分野の試料系データのデータベース化、公開の促進
  5. データジャーナル(Polar Data Journal)を通した、データ出版の積極的な促進
  6. 国内外のデータ活動コミュニティとの積極的な連携
  7. 大学等外部諸機関との間でのデータサイエンス、共同研究の推進

極域環境データサイエンスセンターの活動内容

年次計画

年次計画

年次計画

活動報告

PEDSC活動年次報告

2017年度  2018年度  2019年度  2020年度  2021年度

2022年度  2023年度  2024年度 

All Rights Reserved. Copyright © 2018 Polar Environment Data Science Center